尾道帆布店舗

尾道帆布株式会社

尾道帆布工場は尾道市の向東町(向島)にあります。かつて栄えた尾道における帆布生産ですが、化学繊維の台頭と もない需要が減り最盛期には10軒程あった帆布工場も現在では一軒のみとなりました。

この工場は昭和9年に創業をはじめて以来一貫して同じ製法で帆布の生産をつづけています。綿糸を縒るところから 整反にいたるまでの工程すべてを行う工場は現在では全国的にも珍しく、生産する帆布の種類(厚さ)も4号から 11号と豊富なのもこの工場の特長と言えるでしょう。

また工場内部の空間も印象的です。最も古い建物は火災により全焼してしまいましたが、現在でも大正末期から昭和 初期にかけて製造された機械群が現役で稼動しており一歩工場内に入ると工場建築の複雑な建て増しの状態も相まっ て何か別な時空間に迷いこんでしまったかののような感じを受けます。 時間が停止してしまったかのように雪のような綿埃が工場内のいたるところに降り積もっていますが、 今も織機の稼動する大きな音が工場内を振動させています。

尾道帆布株式会社

帆布ができるまで

原綿から帆布(綿織物)ができるまで帆布(綿織物)は、原綿から糸を作る「紡績工程」と、
糸から布を織る「織布工程」の2つの工程を経て出来上がります。
尾道市向島にある尾道帆布工場では「紡績工程」と「織布工程」の作業が行われています。

紡績工程

原綿から糸を紡ぐ 毛布づくりの最初は、原綿をなんども梳いて平均した太さの糸にする紡績工程から始まります。 この機械を「カード機」と呼び、針で梳いては薄い膜状にし、またそれを梳く、といった工程を何回も繰り返し、 糸ができあがります。

チーズ

チーズ

木管の周りに糸を巻き付けたもの。
主に紡績上がりの綿糸はこのチーズ状に巻かれている。

織布工程

製織とは、タテ糸とヨコ糸を一定の組織に従って交差させて、布を織り上げていくことです。この織り上げていく機械を織機 といい、まずタテ糸とヨコ糸を織機に仕掛けるための準備を行います。

工程

完成 出荷後、さまざまな日用品となって私達の暮らしに役立っています。



合糸【ごうし】

合糸

チーズの状に巻きあげられた綿糸には、まだ、撚りがかかっていません。よりの作業の前に糸を木管に合わせて巻きます。  尾道帆布工場の機械の場合2〜6本まで。



撚糸【ねんし】

撚糸

撚糸とは糸を1本または2本以上引き揃え、撚りを与えることです。糸は、ねじられることで、繊維が束ねられ、強度が増します。

 このねじりを与える撚りは、織物を構成する繊維間のすきまを減少させるとともに、繊維どうしの摩擦を高めることで、引張強さや風合いなどの物性を向上させます。

 見かけ、手触り、などにも大きく影響し、撚りは糸を形成する上で重要な工程といえます。
 帆布の厚さを示す号数は経糸(縦糸)と緯糸 (横糸)のそれぞれの撚りの本数によって決まります。



整経【せいけい】

整経1

 織りの工程の前に経糸(けいし=縦糸)を準備する作業。
まず織物設計に基づいた本数、順序、長さ、密度、幅などに従って、木管に巻かれた撚のかかった糸を整形機に配置し ます。次に、これら多数の糸を引き出し平行に並べて、一定の張力を与えながらビーム(金属製のドラム)に巻き取っていきます。

この方法には主に、荒巻整経と部分整経があります。
現在、尾道帆布工場ではスチール製の部分整経機(5回に分けて全体を整経)が稼動しています。

整経2 整経2


巻き返し【まきかえし】

撚糸

一般に巻き返し機(ワインダー)を用いて、糸をボビンなどに巻き返す作業のことを言います。

繰り返し、糸繰りともいわれ、整経作業等で余った糸をより長く糸をつなぎ合わせ、糸に存在する不良個所を除去して再度使用する為に巻き返しを行います。



管巻【かんまき】

管巻

管巻きは緯糸(ヨコ糸)の準備作業です。

撚りのかかった糸を「管巻機」によりシャトルに入れる管に巻きかえます。

シャトル


製織【せいしょく】

製織1

帆布(綿織物)は、経糸(縦糸)と緯糸(横糸)が一定の組織で織り上げられる事で出来ています。この織り上げていく工程を製織または機織といい、織り上げる機械を織機(しょっき)といいます。
シャトル式織機の場合、緯糸を内蔵した杼(ひ、シャットル:shuttle)が開口した経糸中を横切る事によって織られていきます。
緯管の糸が無くなると人手で緯管を取り替えますが、これを自動的に行うのが自動織機です。

シャトル
製織2 製織3


完成!

さまざまな日用品に加工され私達の暮らしに役立ちます。

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完成